Q.鳴門海峡の渦潮(うずしお)は、 なぜあんなにグルグルしているのですか?渦潮に落ちたらどうなる?

Q.鳴門海峡の渦潮(うずしお)は、
なぜあんなにぐるぐるしているのですか?
単に流れがぶつかっているだけですか?
Q.なぜ、そんなに危険そうな場所なのに
周りには観光船がぐるぐる回っているのですか?
今まで事故は無いのですか?

A.鳴門海峡の渦潮(うずしお)は、
その特異な地形潮の満ち引きによる
激しい潮流が組み合わさって発生します。

まず、鳴門海峡は幅が約1.3キロメートルと急に狭くなっており、
また大鳴門橋の真下はV字型に深く落ち込み、
最深部は90メートルにも達します。
この地形が、潮流が急速に流れる一因となっています。

次に、瀬戸内海と太平洋の間で潮の満ち引きが起こり、
その結果、1日に2回、大量の海水が瀬戸内海に流れ込み、
また同様に1日に2回瀬戸内海から流れ出します。

この潮の干満により、
最高で1.5メートルの水位差が生じ、
高い方から低い方へと海水が一気に流れ込み、
非常に早い潮流を作り出します。

この急速な潮流と、
海峡両岸に近い穏やかな流れの境目において、渦が発生します。
つまり、はやい潮流と遅い潮流がぶつかることにより、渦潮が発生するのです。

以上の要素が組み合わさることで、
鳴門海峡では世界でも有数の大きさを誇る渦潮が発生します。
このような現象は、単に流れがぶつかっているだけではなく、
地形や潮の満ち引きなど、複数の要素が複雑に絡み合って生じているのです。

鳴門海峡の渦潮は確かに強力で危険な自然現象ですが、
観光船はその安全性を確保するために様々な対策を講じています。

まず、観光船は専門の船長と乗組員によって運航され、
彼らは海流や天候などの条件を詳しく理解しています。
また、船は定期的に検査を受け、
安全装置が適切に機能していることが確認されています。

さらに、観光船は乗客の安全を最優先に考えています。
万が一事故等が発生し、乗客が危険に陥る恐れがある場合は、
直ちに船長の指示のもと、船員が救命胴衣の着用等について、
乗客に直接説明し、着用を手助けする等、何よりも安全を確保するようにしています。

また、観光船は鳴門海峡の特異な地形と潮流を理解し、
それに適応した設計と運航方法を採用しています。
これにより、観光船は渦潮の影響を最小限に抑え、
乗客に安全に渦潮を観察する機会を提供しています。

それにもかかわらず、海上では常に事故のリスクが存在します。
しかし、私の調査では、鳴門海峡の観光船に
関連する重大な事故の報告は見つかりませんでした。
それでも、観光船に乗る際は、常に安全に注意を払い、
船員の指示に従うことが重要です。

Q.仮に、渦潮に落ちた場合生きて戻れますか?

鳴門海峡の渦潮に落ちた場合の生存可能性は、
非常に低いと言われています。

渦潮の力は非常に強く、人がその中心に落ちた場合、
強い水流によって下方へ引き込まれる可能性があります。
また、水の力が非常に強く、泳ぎで対抗することが難しいためです。

しかし、渦潮の大きさが時間帯により変わり、
渦潮が小さくなっている時や消えかかっている時ならば、
助かる可能性があります。
ただし、これは非常に稀なケースであり、
命を落とす確率の方が圧倒的に高いため、
絶対に飛び込んではいけません。

海や渦潮に対する無謀な行動は絶対に避けるべきです。
安全第一で、自然を楽しみましょう。

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