日本と韓国を結ぶトンネルが途中までコッソリ彫られていた

A.日韓トンネル計画は、
日本の九州と韓国の釜山を結ぶ海底トンネルの構想です。
この計画は1980年代から提案されており、
特に統一教会が積極的に推進してきました。

日本側では、佐賀県唐津市の名護屋で調査斜坑が掘られました。
1986年に起工式が行われ、470メートルまで掘削されましたが、その後は進展がありません。

このトンネルのルートは、
佐賀県の東松浦半島から壱岐、
対馬を経て韓国の釜山または巨済島に至るもので、
全長は約220キロメートルとされています。

しかし、建設費用や技術的な課題、
日韓関係の政治的な問題などから、実現の見通しは立っていません。

日韓トンネル計画には
いくつかの技術的な課題があります。
主なものを以下に挙げます。

1. **地質条件**

対馬海峡の海底には未固結層が広く堆積しており、
これを掘削するためには高い水圧に耐えるシールドマシンの開発が必要です。

2. **水深**

対馬海峡の水深は160mから230m程度であり、
この深さでの掘削は技術的に非常に難しいです。

3. **長距離掘削**

トンネルの全長が約220キロメートルと
非常に長いため、長距離掘削技術が求められます。

4. **安全性**

トンネルの安全性を百年以上にわたって
保つためのセグメントの開発も重要です。

5. **経済合理性**

建設費用や運営コストを考慮した経済合理性の確保も課題です。

これらの課題を克服するためには、
日韓両国の協力が不可欠です。