【発達障害】自閉症の鈴木君が仲良くしてくれた話【ありがとう】

現在の私は、アスペルガーと生活しているが
関わる事で自分が成長していると感じる。

始めはアスペルガーに対しイライラしかなかったが
理解すればするほど、その溝は浅くなっていると感じる。

一方的に顔を背けては仲良くする事ができない。
相手を知る事が一番大切だ。と分かったからである。

鈴木君の話

今回は、発達障害のアスペルガーではなく
自閉症についてである。

その自閉症についても性格は十人十色で
基本的な部分は同じでも同じ性格はいないと言われている。

優しい発達障害者

これは
小学校低学年時代の話である。

自閉症の鈴木君(仮名)はとても大人しい性格で
・クラスのみんなと馴染めない
・大人数の中では言葉を発しない
という特徴があった。

このような大人しい性格であるため、
誰かがチョッカイを出しても、「やめて!」などの反応が無く
いじめのような攻撃が続く事になった。

優しい発達障害者

クラスの9割以上が、
鈴木君を気持ち悪い”扱いにしていたのだ。

鈴木君側に・・・

私は、子供心に
罪のない鈴木君がいじめられるのは間違いだ」と感じていた。

周りは鈴木君に対し、
人間以下の扱いを楽しんでいたが
どう考えても悪い事はしていない。

私は、「恥ずかしくて声が出ないのかな?」
「仲良くしたいけどうまく喋れないのではないか?」
そのように受け止めていた。

鈴木君とは普通に対応する

私は鈴木君に対し普通に声をかけ
反応が悪くても、何ら問題が無かった。

鈴木君を理解する者は私だけではなかった。
佐藤君(仮名)も仲間に加わり、
この3人はコミュニケーションの会話が少なくても
何となく仲良くできる良い関係になっていた。

ある日、
家に呼ばれる

ある日、鈴木君は
佐藤君を家に招いた。

その時、鈴木君が凄く嬉しそうにしていたのは今でも忘れられない。
学校では見せない笑顔に驚いた。
おそらく友達が来るのは相当珍しい事なのだろう。

【発達障害】自閉症の鈴木君が仲良くしてくれた話【ありがとう】

なんだかこちらも嬉しくなった。

鈴木君の親が帰ってきた

16:00くらいになると、
鈴木君の両親が帰宅した。

すると、両親は我々の前に現れ
とても笑顔で対応してくれた。

うろ覚えであるが、
「うちの子はちょっと変わってて」
「仲良くしてやってくれお願いだ」
このような事を言われた記憶がある。

大人になった今ならば、
子供が自閉症ならば心配になって当然だ。
しかしながら、子供ながらに
心のこもった言葉は頭の片隅に残っている。

心の付き合いは一生ものだ

そんな私が地方の大学を卒業し、実家に戻ると
ある日、鈴木君とばったり出くわしたのである。

優しい発達障害者

ただ、久しぶりであっても
言葉でなくで繋がっていた仲である。

久しぶりであっても
その繋がりは変わっていない。

その信頼関係は当時のままなのだ。。
すぐに携帯番号を交換した。

鈴木君の方が明らかに人生で苦労をしている。
もしかすると、相手からみれば私は信頼できる数少ない人間かもしれない。
今後も一生裏切ることは無い。

鈴木君ありがとう

小学生時代にこの体験をしなければ
もしかしたら少し変わった人を見るだけで
「警戒」や「偏見」を持ってしまう人間になってしまった可能性がある。

自分にとって鈴木君との出会いは大きな経験だった。

コメント

  1. 匿名 より:

    人生経験あるのみ

  2. 彼にサイコガンを より:

    コブラじゃねーか!

  3. 飼い竜 より:

    自閉症との友情はとても素晴らしい
    見えない絆で結ばれているんですね、暖かい記事にほっこりしました。

  4. 匿名 より:

    いつもはおとなしい人間が、暴れるニュースたまにあるけど俺たちが冷たくしてるからそーなる部分もあるな
    以心伝心少女隊じゃねーと

  5. 匿名さん より:

    積極奇異アスペルガーに振り回されたり、注意すれば指摘すればキレて攻撃くらったりするけど、、、
    自閉症をもった人はなかなか自分の意見言えない、自分の気持ち言えないから、そこが切ない気持ちになります…気弱な自閉症の人達を応援したい気持ちになります