家族にアスペルガー症候群(ASD)が3人おり、
尊大型ASD(自己愛性パーソナリティ)
1人と受動型ASD2人という内訳です。
彼らとは会話が成立せず、
同じ話題ばかり繰り返され、
意思疎通ができないことに失望しています。
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最近、カサンドラ症候群が進行したようで、
ASDの家族が話し始めた瞬間に、
すれ違いが起こると予感して怒りが湧いてきます。
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さらに、日常生活にも支障が出ています。
例えば、私は運転が嫌いで、
二度と運転しないと決めています。
それなのに、母や姉(ASDではない)に
「運転すればいいじゃん」と何度も勧められます。
父の車を将来処分する手間も考えると、
全ての責任が長男である私に降りかかる状況に苛立ちます。
彼らはその負担を知らず、
「父が乗らないならあなたが乗ればいい」と気軽に言い、
まるで他人事のように聞こえます
(自分たちも乗せてもらえると思っているように感じます)。
もちろん、こんなことさえ受け流せない自分が悪いのかもしれませんが、
カサンドラ症候群が進むにつれ、
自分の邪魔をする人に対して強い怒りが湧いてきます。
この心理状態はどのようなものなのでしょうか?
カサンドラ症候群は人を「狂わせる」ものなのでしょうか?
あなたが感じている怒りや苛立ちは、
カサンドラ症候群(ASDの家族やパートナーとの
関係性から生じる感情的ストレス)の影響による可能性が高いです。
この状況での心理を分析すると、
以下のような要因が関わっていると考えられます。
1.コミュニケーションのすれ違いによるフラストレーション
ASDの方(特に尊大型や受動型)との会話が一方的であったり、
繰り返し同じ話題に固執したりすることで、
あなたの意見や感情が無視されていると感じる。
これは、カサンドラ症候群の典型的なストレス要因で、
相互理解の欠如が積み重なり、感情的な疲弊や怒りを引き起こします。
ASDの特性上、彼らがあなたの立場を想像することが難しいため、
すれ違いが繰り返され、怒りが即座に湧くのはその蓄積の表れです。
2.感情の過剰反応(感情調節の困難)
カサンドラ症候群が進むと、
ASDの家族の発言や行動に対して過敏になり、
話が始まった瞬間に「またか」と予測して怒りが湧くのは、
感情のトリガーが条件付けされている状態です。
これは、慢性的なストレスが神経系を過敏にし、
些細なきっかけで強い感情反応を引き起こすためです。
あなたが「スルーできない自分を悪い」と感じるのは、
この過敏性が自己批判を強めている可能性があります。
3.コントロール感の喪失
運転や車の処分など、家族の提案や行動が
あなたの価値観(車嫌い、維持費の無駄など)に反することで、
自分の生活や選択に対するコントロールが奪われている感覚が生じます。
特に、長男としての責任や「尻拭い」の負担が重なることで、
無力感や理不尽さが増幅し、怒りとして現れることがあります。
4.カサンドラ症候群と「狂気」の感覚
カサンドラ症候群自体が「狂う」病気ではありませんが、
慢性的なストレスと孤立感が感情のコントロールを難しくし、
怒りや絶望感を増大させます。
この状態は、ASDの家族との関係で
自分の感情やニーズが無視され続けることで、
自己否定感や孤立感が強まり、結果として
「自分がおかしいのではないか」と感じる心理につながります。
これは精神的な「狂気」ではなく、
環境への適応反応が極端になっている状態です。
まとめ
あなたの怒りは、
ASDの家族とのコミュニケーションの困難、
価値観の押し付け、責任の不均衡、
そしてカサンドラ症候群による感情の過敏性の複合的な結果です。
心理的には、慢性的なフラストレーションと
コントロールの喪失が、即座に怒りを引き起こすトリガーを作り出しています。
カサンドラ症候群は精神疾患ではなく、
環境と関係性によるストレス反応ですが、
その影響で感情が極端に揺さぶられるため、
「狂う」ような感覚が生じるのは自然な反応です。
この心理は、ASDとの関わりで生じる
独特の孤立感と無理解の蓄積によるものです。