巨人がマツダスタジアムで3タテに成功した。
広 島 4−9 巨 人
広 島 1−12 巨 人
広 島 2−7 巨 人
原監督は、日本を代表する監督だ。
貢氏から継承した監督脳は群を抜いており
昭和生まれでありながらも、常に時の流れに対応している。
インタビュー時にもその考えが言葉に出る時があり
「名指しして選手を批判しても悪循環」「楽しく野球をやる」
など時代を意識した采配を心がけている。
特に、宮本氏や元木氏がコーチになった事で
由伸政権時の”負けたら全て小林の責任にする”のような陰湿なやり方は無くなった。
ノックを見ても現在の巨人のムードの良さが分かる。
巨人の雰囲気を変えた元木コーチを
(去年のキャンプで)MVPに選んだのは納得が出来る。
練習の中でも”笑い”を交え、
選手の心をがっちりと掴んでいるのが分かる。
田口投手のモノマネが215万回再生突破
特に、近年の巨人公式YouTubeは
令和に合わせた緩い作りにしているのも特徴的だ。
中でも、田口投手のモノマネ動画は再生数が跳ね上がっている。
通常の監督と言えば”殆ど会話さえできない”ほど遠く怖い存在であるが
原監督の場合は、厳しいながらも良い距離を保っている事が分かる。
選手内でも、坂本を中心とした先輩後輩なく
チームの輪を作っている雰囲気は、長嶋政権時代には考えられなかった事である。
坂本→先輩後輩関係なく仲良くできる
岡本→大人しい性格でありながら悪口を言わず
長く生活を共にするほど岡本の本当の人間性が見えてくる。
若い選手にアタマを下げる流れはファンも喜ぶ光景である。
岡本が3試合連続ホームラン
ベンチで最敬礼で出迎えたパーラとウィーラー
(撮影・石田順平) pic.twitter.com/rt4eOWsE5T— スポーツ報知 巨人取材班 (@hochi_giants) July 16, 2020
読売個人軍からの変化
長嶋政権時代にはパワーヒッターを集め
盗塁無し&ホームラン待ち&大量得点の後は完封負けの流れを何度も見てきた。
しかしながら現在の巨人軍は丸が加入したことで
密に接していた坂本は「四球術」を学んだ。
”調子が悪くても四球で出塁する考え”は非常に大きく
丸&坂本の出塁率の高さから、自然に4.5.6番にチャンスが回ってくる。
特に今年は、岡本だけではなく
・器用なパーラ
・内野の後ろに落とす技術のある中島
・変化球を打てるウィーラーの加入
ランナーを返せる選手が揃った事で
得点圏時にランナーを返す確率が高まっている。
また、忘れてならないのが原監督のスタメンいじりだろう。
選手の中には”打順固定”を望む者もいるが、
実は刺激を変えるという事は、選手が休める&
データに対応できるため頭の柔らかい監督にしかできない芸当だ。
そして、北村や石川、陽、怪我持ちの吉川尚等の
レギュラー当落線上選手のモチベーション維持にも使える。
WBCで優勝した時も、岩村と福留が(三振覚悟で)”四球狙い”に徹していたように
現在の巨人はチーム一丸で勝ちを奪いに行く強さがある。
広島の戦力が落ちた現状、巨人が有利である事は間違いない。