2019/3/5マツダスタジアムでのオープン戦は
広島4-1巨人と敗れた。
巨 人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広 島 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 4 |
巨:山口、坂本工、戸根-小林、大城
広:床田、飯田、藤井皓、岡田-會澤、坂倉
その際の原監督の言葉は以下の通りである。
「我々は挑戦者ですけれども、壁はかなり高いなという感じですね」
前回の監督時とは違った”広島の強さ”を肌で感じ取ったようだ。
2019年の練習試合~オープン戦を見ると
ヤクルト、横浜、広島の打線の強さが印象に残った方も多いだろう。
・(筒香を彷彿させる)村上が入り青木を2番に置ける強力打線のヤクルト
・ホームラン王のソトがいるため、宮崎を2番に置く余裕がある横浜
・小園をはじめ選手層の厚さ+外人の当たりの広島
以上を見ると巨人ファンは”外人が当たらないと優勝は厳しい”くらい心配になるだろう。
ゲレーロ&ビヤがダメだったら終わりだ。
5番以下がダメで、
丸を3番にしなければいけない打線になったら・・・
ゾッとするよな。
まぁ原だし、結局
ゲレ、丸、陽の外野になって
↓
陽離脱(いつもの怪我)
↓
亀井が入る←ここまで想定内
ファンはよくわかっている。
もちろん野球は打者だけでなく投手が中心となるが
広島の安定した先発陣に加え、先発左腕の床田が成長中というのだから非常に厄介だ。
今回は抑えられた形だが、
元木コーチ&監督はしっかりと”見ろのサイン”を重視し
本番に向けて観察をしていたのは少なからずの収穫である。
中島炭谷亀井を優遇する理由
監督は、特に実績というものが好きである。
あの高橋由伸監督が不調の長野を使い続けたように
2016年.283 11本
2017年.261 16本
2018年.290 13本
終わってみると、トータルで安定した打率を残すのが実績組の強みである。
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また、高橋監督時は中井、立岡と優遇する選手も存在したが
チャンスを与え結果を残し、レギュラークラスになったのは岡本だけだった。
それを当然原監督は見ている。
2018年シーズンで見た”選手を再度使う事で”
どう考えても優勝は見えてこないのである。
特にオープン戦では、
・「北村や松原、石川のチャンス少ないな」
・「亀井は壊れるからあんなに立たせないでいいよ」
・「中島試合に出しすぎじゃね?」
・「もっと大城を使え!なんで炭谷なの?」
・「重信は使わないの?去年結果出したぞ」
以上のような声が多く聞こえてくる。
由伸が使った重信に伸びしろがないって
原さんは分かっているのだろう。
大城や田中俊は東海大だから
「這い上がってこい!」と突き落とすから
愛のムチだから久保同様心配ない。
打線の面では原監督は早い時期から考えていた。
他球団の分厚い打線と”胸と胸を突き合わせて”戦えるように
丸を2番に据え、岡本直後の5番を重要視していた。
5番には秋から指導しているゲレーロを座らせているが
昨日はコンパクトスイングで3安打と、去年のゲレーロとは違う一面を見せていた。
当然、新外人のビヤヌエバにも期待はかかるが、
日本に実績があり”修正ポイント”が明確な
ゲレーロを早くから5番に考えていたのは流石である。
(成功するかしないかは別として)
中島宏之
中島宏之の全盛期が過ぎたのは周知であるが
本塁打は減っても、実は直近3年間の打率は安定している。
2017年.290 8本
2018年.285 9本
2019年.289 5本
はたして、このレベルの若手が巨人に存在するか?
というと疑問であり、選手が成長するまでの
戦力として普通に必要であることが分かる。
イザとなればスタメンを張れる中島亀井の左右2名のベテランは必要不可欠
中島のポジションは岡本と被るが、
岡本が怪我をしない保障はどこにもない。
シーズンは総力戦と知っている監督だけに
まずは”実績組”を確保するのは監督にとっては普通の行動である。
話は逸れるが、監督就任当時は”岡本のサード説”を語っていたが、
実際の守備練習を見て、一塁>レフト>サードと
適正を見極めているのはさすがである。
また、レフトが案外上手いため、
陽が怪我の場合には岡本レフトで、
一塁に中島が入る布陣が十分考えられる。
炭谷銀仁朗
巨人ファンの中では、
炭谷銀仁朗不要説を唱える方は多い。
確かに、肩が魅力の小林、打撃が魅力の大城、
ベテランの阿部と3世代が揃っているにも関わらず
捕手を獲得するという行動は不思議に思えたはずだ。
(来年は広島会沢獲得の可能性)
不思議な事に、小林はプロ野球OBから嫌われる傾向にあり
もしかすると、実力以前に性格が首脳陣と合わないのでは?と考えてしまう。
OBが来て帽子を取らなかったり、説教中にパンを食べたりと
様々なアスペルガー的な噂が飛び交っているが、実際のところは確認しようがない。
ただ、谷繁や古田に笑われ、由伸&村田に一時的干されたりと
昭和世代の人間とはウマが合わない雰囲気は、ファンも感じ取れるだろう。
以上の事から、原監督もまだ小林を完全に信用することが出来ず
炭谷という実績型の捕手が欲しかったと推測できる。
ただ、今回は阿部の捕手復帰という予想外な事があったため
現在の一軍候補の捕手は4人になってしまった。(誰かが溢れてしまう状態)
ただ、原監督は小林には期待している。
原監督「夏頃に小林が炭谷を抜いてほしい」と語っている以上、
やはり小林の守備力は重要と考えているようだ。
ただ、我々ファンが期待する大城のチャンスが
ほとんどなくなってしまったのは残念でならない。
投手陣が思いのほか良い
不安だったのが、澤村&鍬原の2名だが
実力主義で考えている原監督はなかなか頼もしい。
四球を出さない、坂本工や大江の安定感は球速以上に必要と再確認したことだろう。
2018秋には、監督の脳内では
鍬原ー澤村ークックという勝利の方程式を描いていたようだが
どうやら、その中ではクックしか残りそうもない。
幸い、坂本工、大江、戸根という粋の良い投手が出てきたのは大きい。
しかも、坂本工と大江は去年からファームで結果が出ていて自滅の心配がない。
そして戸根の場合は、例年と比較すると今年はキレが良く映る。
早仕上げで息切れ感のあるメルセデスが心配だが、
試合の肝になる投手陣を整備できたのは大きいと感じる。